ダイエットの基礎知識

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームという言葉は世の中にだいぶ浸透してきました。メタボリックとは代謝を表し、シンドロームは症候群を意味します。、正確には内臓脂肪肥満症を指していて、高血圧、高血糖、高脂血症を重複して発症している状態のことをいいます。

メタボリックシンドローム状態の人は、心筋梗塞や脳梗塞になりやすいというデータがあります。体脂肪率が高く、お腹回りを計測して、男性85cm以上、女性90cm以上ある場合は内臓肥満である可能性が高くなります。

日本では男性の約半数、女性の2割がメタボリックシンドロームだといわれていますが、特に40代以降は急増するそうです。では、若い人は大丈夫かというとそうではありません。むしろ、食生活の欧米化により、油や脂肪分の多い食事を摂取している上に、運動をあまりしない若者はもっと危険だといえます。

メタボリックシンドロームにならないためには、身体にたまった脂肪を減らすことが重要で、日常生活に運動を取り入れる必要があります。通勤に車や自転車を使わずに歩いたり、エレベーターやエスカレーターをやめて階段にするなど、ちょっとしたことでもいいのです。これらは毎日行うことなので、続けいていくうちに脂肪を燃焼しやすい体質に改善することができます。

基礎代謝量は人により違いますが、体脂肪を蓄積しやすタイプの人がいます。このタイプは「肥満遺伝子」と言いますが、特にこの遺伝子を持つ人は、食生活を見直す必要があります。

脂肪は身体になくてはならないものですが、摂りすぎた脂肪は、身体に悪い影響を与えてしまいますから、そうならないようにしっかりと予防することが大切になります。インスタント食品や、ファーストフードはなるべく避け、1日3食バランスの良い食事を心がけ、体脂肪率を常にチェックしておくことが大切です。