メタボリックと動脈硬化の関係について

メタボリックシンドロームと診断された人は、そうでない人よりも心疾患を患いやすくなります。メタボリックは動脈硬化を進めるために、心臓に十分な血液がめぐらなくなってしまう状態、すなわち心疾患となってしまうのです。

心疾患とは具体的には、心筋梗塞や狭心症を指しますが、これらは現在の日本人の死亡理由の上位を占めているため、引き金となるメタボリックを改善していくことが注目されています。

そもそも、メタボリックシンドロームとは代謝異常症候群のことで、代謝異常によって内臓に脂肪が過度に蓄積し(この状態を内臓脂肪型肥満といいます)それが原因で狭心症などの色々な病気が併発される状態の総称です。よって、メタボリックシンドロームの改善は、その大本となっている内臓脂肪を落とすことが大切だと言えます。

心疾患の予防には、バランスの良い食事や適度な運動を心がけて血液循環を良くして動脈硬化を防ぐ努力が必要ですが、こうした努力は、ひいてはメタボリックの改善にもつながるのです。

更に詳しく言うならば、メタボリックの原因となっている血液中の脂質である悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすことに意識的になり、血流をスムーズにする必要があります。