道明寺の戦いで遅刻した真田信繁
樫井の戦いの敗戦で劣勢となった豊臣方は、大和口に主力部隊を向かわせます。
後藤又兵衛、薄田兼相、明石全登、真田信繁、毛利勝永らの部隊は、決戦前夜平野に集結して別れの盃をかわします。
早朝に道明寺で落ち合い徳川勢を迎え撃つ作戦でした。
先鋒の後藤又兵衛隊が深夜に出発すると、信繁たち後続部隊も順次出発します。
後藤又兵衛隊は早朝に道明寺に到着しますが、後続部隊がなかなか現れません。
そんな状況下で、徳川の先鋒部隊がすでに陣を構えているとの報告が入ります。
後藤又兵衛は信繁たちを待ち切れずに進軍して徳川勢と戦闘(道明寺の戦い)を始めてしまったのです。信繁たち後続部隊は濃霧のため道に迷い到着が遅れたといわれています。信繁が到着したときにはすでに後藤又兵衛は討死していました。