コエンザイムQ10

コエンザイムQ10ってご存知ですか?活性酸素を抑制する働きがあることで注目を集めている物質です。コエンザイムQ10はアメリカで発見されたのですが、実際に商品として開発、製造、販売されたのは日本なのだそうです。コエンザイムQ10は、アデノシン三リン酸(ATP)生成時に必要不可欠な物質です。アデノシン三リン酸は、動物や植物、細菌の中に存在し、活動するためのエネルギー源となっています。つまり、コエンザイムQ10は、私たちが体を動かすときに必要なエネルギーを作り出してくれるのです。

コエンザイムQ10の効能で一番の注目点は、抗酸化作用です。疲労やストレス、たばこ、紫外線など様々な要因によって、活性酸素というものが体内で増殖します。この活性酸素はウイルスや細菌から私たちを守るための役割をするのですが、活性酸素が増えすぎると、周りの細胞をサビつかせ、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの生活習慣病の原因となる細胞破壊を起こすのです。体の酸化を防ぐためにこの活性酸素を抑制する働きをするのがコエンザイムQ10です。私たちの体にとってコエンザイムQ10はとても重要な役割を果たしてくれているのだといえます。

コエンザイムQ10が不足すると、エネルギー不足による疲労や免疫力の低下、心臓病などの病気を引き起こす可能性があります。コエンザイムQ10は食品から摂取する以外にも私たちの体内で生成されます。しかし、20歳を過ぎると生成能力が徐々に減っていくため不足する傾向にあります。1日に必要な量は30~60mgですが、これを食事で摂るにはかなりの量が必要ですので、サプリメントなどを併用する必要があります。