健康な髪は、たとえ抜けても心配いりません。髪は一定の周期で生えてくるからです。 髪が抜け、そして新しく髪が生えるサイクルを知っていますか。抜け毛、薄毛の悩みの解消には、髪の毛が生成される仕組みを理解する必要があります。抜けた髪の毛はどうして生えるのでしょうか?髪の毛は頭皮の毛包一つ一つから出ています。頭皮の中にある毛の根元を「毛根」といいます。健康的な毛髪の根本は、ぷくりと丸くなっています。この部分を「毛球」といいます。見た目ではよくわかりませんが、「毛球」の中心には髪の栄養が毛細血管から届けられる「毛乳頭」があります。毛乳頭に届けられた栄養分を補給して新しい髪の毛が生成されるのです。これが髪の毛の生成される仕組みです。
そして、髪には「毛周期」と呼ばれているサイクルがあります。このサイクルには「成長期・退行期・休止期」があり、これで寿命を終えた髪が抜け、新しい髪が生えるのです。長くて5~6年ほど、短くて2年程度で髪の成長期は終わり、徐々にと退行期に入ります。退行期は2~3週間で、退行期が終わると休止期です。次の新しい髪は休止期に入ると作られます。そして新しい髪が古い髪を押し出すようにして髪の毛を作っていくのです。健康な髪でいるには、髪の成長に必要な栄養を送り、毛乳頭が正常な働きを保つようにする必要があります。抜け毛が多くなるとつい心配になりますが、一日に抜ける髪の毛は、男性で50~100本、女性で50~150本程度なら、悩むことはありませんよ。それは休止期を迎えた髪の毛であり、新しい髪の毛が準備されています。つまり、抜けてもよい髪の毛なのです。
ただし、抜け毛の量があまりにも多すぎたり、成長していない短い髪の毛などが抜けている場合はサイクルに狂いが生じている可能性がありますので、対策を立てなければなりません。この髪の毛のサイクルを乱さないようにすることが、抜け毛を防ぐポイントですね。髪の生える仕組みを知り、自分の髪で何が起きているのかを知ることで、抜け毛や薄毛対策を立てることができるのです。